君の名は

7回目の君の名はみてきました。

言の葉の庭と、秒速5センチメートルもみたことがあるのですがどちらも一部の感性の人しか支持されないような作品だなあという印象だったので(もちろんわたしは好きなのですが)今回君の名はのような万人受けするような深海誠さんの作品をみれてわたしは幸せです。

 

瀧くんの中にはいった三葉がはじめてみる東京のキラキラした風景とそれにマッチしたbgmがとても好きで何回もみたくなるシーンのひとつでもあります。

東京はビルが立ち並び電車も多くて人ばかり。ゴミもおちているしあまりきれいな印象はなかったんですけど、こういう見せ方もあるんだなあって、純粋に美しいなぁって感じました。

 

三葉の住む糸森の自然も壮大で美しくて、都会の街並みと糸森の自然がどちらもお互いをひきたてているような気がしました。

 

おばあちゃんと四葉と御神体に行くシーンの紅葉や樹木がとてもきれいで毎回うっとりします。神秘的な感じさえもします。

結びの話もとても好きで、時には絡まってまた戻ってそれが時間、それが結び。こうやって時間とともに全部がかかわっていたら本当に素敵だなって思います。

 

一番の好きなのはやっぱり彗星がおちてくるシーンなんです。

ふたつに割れる彗星が恐怖を物語っているはずなのにただただきれいで泣きそうになってしまいます。

 

わたしはなににも夢中になれなくてなにをしているときもそのことだけに熱中するってこと最近は全くなかったんです。何かに純粋にうちこめてたのは中学生くらいまでかなぁ。

そのあとは色々余計なものが増えていって生きづらくなって。

映画をみたりしても、正義と悪がいたとしたら、正義と悪なんてどういう見方をするかの問題であって正義が悪にでもなるし悪が正義にでもなるわけで絶対的な正義みたいなものなんてどこにもないのに、みんなそれを求めてそれを正義だと信じて疑わないでどうして純粋に楽しめるんだろうとか考えてしまってそんな自分が嫌になったりして。

そういう余計な考えかたできるようになってしまいよく言えば成長してしまったこともあって毎日苦しかったんですけど君の名はをみたときは純粋に楽しめたんですよね。なんてきれいなんだろう、なんて素敵なんだろうって。

久々な感覚ですごく嬉しくって泣きそうになりました。こんな自分の感覚と作品とがパズルみたいにあてはまることあるんだって瀧くんと三葉が運命のようにわたしもこの映画とは何かの縁があるようにまで感じました。

この作品にであえたこと同じ時間を生きれたこと誇りに思います。